しっぽの短いワンちゃん、いますよね。
コーギー、プードル、ヨークシャーテリアなどなど。。。
でも、この子たちも生まれたときにはしっぽが普通にあったって知っていますか?
なぜしっぽを短くされてしまうのか、
その理由と、私の働いているお店で行われているやり方をお伝えしたいと思います。
犬種によってしっぽが短いのはなぜ?
私の飼っているマルチーズは、しっぽがふわっと長くてとてもかわいいです。
でも、プードルはマルチーズと比べると長さが2/3か半分くらい。
コーギーはしっぽはほぼなし。
ですよね?
短いしっぽがプルプルしているのはかわいいですし、
しっぽのないコーギーのお尻もたまらなくかわいいと感じます。
でも、この子達、なぜしっぽがないのか考えたことありますか?
実は、人間の都合によるものなんですよ。
ずーっと過去をさかのぼっていくと、
・狩りの際に邪魔にならないように
・牛や羊などにしっぽを踏まれないように
など、ワンちゃんが人間とともに働く際、けがをしてしまうリスクを減らすため
しっぽを切り落とし、短くしたという理由があったようです。
それでも、人間の都合であることには変わりはないのですが、
まあ、ワンちゃんのことも考えた上での判断だったのかな~と少しは理解できなくはない。
(いや、理解できないけど)
では今は・・・というと、
・見た目(フォルム)がかわいいから
・しっぽ切りしないと、市場で高く売れないから
という理由からなんです。
完全に、犬を『商品』『玩具』としか思っていない、人間の都合です。
今、少しずつですがしっぽ切りを行なわないブリーダーさんが増えてきていますが、
まだまだ全然少ないです。
そして、悲しいことに私の働いているお店でも
いまだにしっぽ切りは当たり前の事としてされているのが現状です。
犬のしっぽ切りはどうやっているのか?
ワンちゃんのしっぽ切りには、きっといろんな方法があるのだろうと思います。
でも、ワンちゃんが痛くない方法なんてものは存在しません。
それだけは、紛れもない事実だと思います。
私の働いているお店の場合、
生後数日~1週間ほどの間に、赤ちゃんのしっぽを輪ゴムできつく縛ります。
数日~数週間経つと、輪ゴムで縛られた部分より先が壊死し、ポロっと落ちてなくなります。
これ、一見すると痛くない方法のように見えるんです。
血も出ないですし、痛がって暴れたりすることもないので。。。
でも、よーく考えてみて下さいね。
本来神経も血液も通っている部分を故意に締め上げ、
壊死するまでそのままにしておくんですよ!
だんだん痛みは感じなくなっていくのかもしれませんが、
それでも、縛られてからしばらくの間はジンジンと痛みが続くでしょうし、
取りたくても自分では取り外せないて、痛みをずっと我慢しなければいけないわけです。
これを、「赤ちゃんのうちなら大丈夫」
というのは理解に苦しみます。
それは、「赤ちゃんだから痛いと言えないだけ」を
人間が自分の都合のいいように解釈を変えているだけだと思うんです。
ま、ワンちゃんは大人になっても痛いとは言えないけど、
でも、嫌がったり抵抗することで意思を伝えようとしますよね?
赤ちゃんだとそれすらできないから、それを「大丈夫」と言うのは絶対におかしい、と私は思うんです。
ただ、今は雇われの身。
私がオーナーになったら、絶対にこんなことはしない!と心に誓いながら、
今はただ黙って見ている私は、そんなオーナーの共犯なんだろうと思います。
しっぽ切りのない世界になる事を祈って
ペットショップで展示されているかわいい子犬たち。
しっぽが短いとかわいい、
しっぽがないとお尻が魅力的
なんて思っている人がいる限り、ワンちゃんのしっぽ切りはなくならないのではないか
と思ってしまいます。
確かにかわいいです
でも、しっぽがあってもその子たちはかわいいですよ。
私は、いつかしっぽ切りなんていうひどい常識が批判され、なくなる日が来ることを祈りたいし、
私も努力して行きたいなと思います。
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