動物を扱う仕事ってどれだけ大変なのか?ペットショップの仕事体験記

いつか動物の保護活動ができたらいいなと、会社を辞めて勉強中。

まずはペットショップで裏の仕事を始めました。

動物を扱うことの大変さを実感

私、小さな頃から家には犬がいました。

だから、『犬の世話くらい私だって簡単にできる』って思ってました。

でも、それは甘かった。。。

 

私が働いているペットショップは、展示販売の形式を取っていません。

展示販売とは、ホームセンターやショッピングモールなどでよく見かける、
子犬や子猫がガラス張りの展示スペースに入れられている販売方法のことですね。

 

なので、お客様から見えないバックヤードに子犬から老犬まで20数匹がいます。

 

20数匹なら、そんなに大変じゃないだろうと思ってたけど、
実際はそうではなかった。。。

 

仕事の内容はざっとこんな感じ。

朝:ケージ内の清掃、エサやり
日中:自由スペースを常に監視(排泄物などの掃除)、ブラッシングなどのケア
夕方:エサやり、自由スペースの掃除

こうやって書くとすごく簡単に見えるけど、実際は全然違う。

 

仕事内容を詳しくお話する前に、バックヤードの構造を少し。

こんな感じになってるんですね。

女の子のスペースが広いのは、頭数の違いです。

オスとメスの仕切りは壁ではなく、フェンスのような網状の仕切りで区切ってあります。

 

 

ではまず、朝の仕事。

夜はワンちゃんたちは自分のケージに入って過ごしているので、
私が出勤すると「出してー」と大騒ぎ。

 

犬種にもよるけど、自分の部屋を汚したくないワンちゃんもいて、
そういう子はずっとトイレを我慢してるから、早く出してほしくて仕方ないんですよね。

あとは、遊びたい盛りの若い子も早く外に出して欲しがります。

 

なので、なるべくそういった子たちから順番に自由スペースに降ろしていきます。

 

すると、あっという間に自由スペースは糞尿だらけになりますw(゜o゜)w

そのまま放置すると、みんなが踏んで足が汚れてしまうので、
すぐに拾ったり拭いたりして片付けていきます。

 

我慢していた子たちがある程度排泄し終わると、自由スペースがいったん落ち着くので、
次はケージの中の掃除。

 

トイレを我慢してる子もいれば、部屋中排泄物だらけになっている子もいるので、
ケージの中を隅々まで拭き掃除をし、除菌します。

ケージ内に敷いてあるタオルもすべて交換して洗濯です。

 

ケージ内があまりに汚れている場合は、
確実にその部屋のワンちゃんの足も汚れているので、
自由スペースに出すタイミングで軽く足を洗うこともあります。

 

 

ケージ内の掃除が終わったら、ご飯の準備です。

 

ご飯は老犬用にはふやかしたフードを準備。

若い子たちも、それぞれ柔らかめのフードが好きな子、硬めが好きな子、
フードに粉ミルクをかけて欲しい子など、好みが様々。

なので、それぞれの好みに合わせたご飯を作っていきます。

 

この好みを覚えるまでが結構大変でした(;^ω^)

覚えてしまえば簡単なんですけどね。

 

ご飯を作り始めると、またまたワンちゃんたちは騒ぎ始めます。

お腹空いてるんですよね~。

 

「待ってね~」なんて言いながら、急いで作ります^^

 

ご飯は、各部屋の中で取らせるので、
きれいに掃除した部屋にワンちゃんたちを入れていきます。

お利口な子は、ケージの扉を開けると自分で入っていきます^^

 

ケージの中でご飯を食べさせている間に、自由スペースを掃除します。

さっきは、とりあえず排泄物を取り除いただけなので、
ここでしっかり拭き掃除などをして、床をきれいにするんです。

 

トイレシーツも、
汚れたらすぐに取り換えられるように4枚くらい重ねてセットしておいたりします。

 

自由スペースにもタオルなどが置いてあるので、それらも汚れていれば取り替えて洗濯です。

 

自由スペースの掃除が終わり、それぞれご飯も食べ終わった時間を見計らって、
また自由スーペースに出して遊ばせます。

 

その際に、食欲のチェックもしておきます。

 

食欲がない子は、日中の様子を観察しておく必要があるからです。

 

あとは、洗濯物を干して、食器などを洗って片付けたら朝の仕事は終了です。

 

 

日中は、自由スペースで遊ぶワンちゃんたちを見ながら過ごします。

 

排泄物は、食糞しちゃう子もいるのですぐに拾わないといけない為、
監視の目は常に光らせてます|ω・`)ジーッ

 

じゃれ合ってるのではなく喧嘩に発展することもあるので、
意外と目が離せません。

 

汚れたらその都度掃除して、床の清潔を保つようにします。

 

あわせて、ワンちゃんたちの様子を見ながらブラッシングなどもしていきます。

 

爪のカットや耳掃除は、まだ私にはできないので、
チェックして必要なら他のスタッフにお願いしてやってもらいます。

 

2か月に1回くらいのペースでシャンプーもします。

 

朝、食欲がなかった子がいたら、いつもと行動に違いはないか観察します。

 

『いつもは遊んでるのに今日はずっとタオルの上で寝てるな~』

『ご飯食べてないけど、いつもと全然変わらなさそうだな』

といった感じで観察です。

 

 

次は夕方の仕事。

夕方は、夜ごはんの準備からスタートです。

 

夜のご飯は、朝よりは少なめに作ります。

夜はケージの中で過ごしているので、エネルギーがそれほど必要ないという理由から。

 

私たち人間も、夜は控えめの方が太らないって言いますもんね。

 

ご飯の準備ができたら、ケージの中に入れてそれぞれご飯を食べてもらいます。

 

ワンちゃんたちをケージの中に入れたら、自由スペースを拭き掃除をしてきれいにします。

日中も清潔にしている自由スペースですが、
最後には隅々までしっかりと拭き掃除してきれいにしておくのが決まり。

 

トイレではなく、タオルでおしっこしちゃう子もいるので、
タオルの汚れも確認して、汚れていればきれいなタオルに交換するなど、
最後は完璧な状態にしておきます。

 

ご飯を食べ終わっている子の食器は片付けますが、
残っている場合はそのままにしておきます。

 

朝、食欲がなかった子の食欲は注意深くチェックします。

朝食べなかったけど、夜はしっかりと食べてるのであれば、ひとまずは安心。

 

朝も夜も食欲がない場合は、オーナーに報告します。

 

一応これで夕方の仕事も終了。

 

この後、夜にもう一度おトイレタイムとして1時間ほど自由スペースに出すのですが、
それはオーナーがやっているので、私はいません。

その際に、お腹が空いている子には追加でご飯もあげているようです。

 

 

このように細かく書いていくと、結構大変な仕事です。

そりゃ、命ある生き物を扱ってるんだから大変なのは当たり前なんだけど、
実際は想像していたよりも大変でした。

 

でも、犬たちと触れ合えるのは楽しい♪

 

掃除中も、
「触って~」って寄ってきたり、私の背中を前足でカリカリしたり、
「遊んで~」と掃除の邪魔したり(笑)
「かまって~」としゃがんでる私の足の間に潜り込んできたり。

まあ、かわいいですよね~、ほんと。

 

動物を関わる仕事をするなら、知識も必要だけど
それ以上に、私は覚悟が必要だと思う。

 

保護活動をしたいと思ってる私だけど、
果たしてこの大変な仕事を365日休まずできるのだろうか・・・。

 

ペットショップで働きながら、
しっかりと向き合って考えていきたいと思っているところです。

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